めくるめく日めくり日記

京都に住む大学生の気まぐれ

占いなんて知らない

 大学に入ってから出会いはあるんだけど、人を好きになるってことがほとんどなかった。第一印象でちょっと気になったことはあるけど、何回かあって話をするうちにそうでもなくなっていくこともあった。高校生とは違って人との付き合いが薄く広くなった気がするけど、これは多くの大学生が共感してくれると思う。周りの友達はこんなコロナで人との関わりが絶たれている中でも、どうやったのか知らないけど幅広い人脈を作って、彼女を作っていいことしてる。あれ、俺って乗り遅れてる?って思いながらも何もないまま大学一回生が終わろうとしてる。確かに友達はできたけど、他の人と周りと比べると本当にちっちゃなコミュニティの中で生きてる。

 親戚が占いを少しかじっていて、年末に帰省したときに俺の今年の運勢とか悩み事とかをタロットカードで占ってもらった。占いなんてほとんど信じてない。朝のテレビ番組の占いコーナーが当たった記憶なんて一度もない。というか、朝見た占いのことなんて昼過ぎには全く覚えてない。占いに対して疑心暗鬼のまま、俺は占いを受けた。俺がタロットカードをごちゃ混ぜにして整えた後、その親戚がカードを一枚ずつめくって所定の位置においていく感じだった。

 結論から言うと、めちゃくちゃ当たってた。自分でも気づかなかった俺の悩みの根本も判明したし、これからすべきこととかを的確に言ってくれた。占いというかカウンセリングに近いのかもしれない。

 年明けすぐに占ってもらって2021年の1月がどんな月になるのかを見てもらった。そして、今1月が終了していわば答えあわせができるんやけど、当たってる。

 

まず、「今月は腰に不調が出るかもしれないから気をつけて」と言われてたけど、その通りに腰が痛くなった。おそらく期末レポートの執筆でデスクに座ってばかりいたからだと思う。もう一つ言われたのは、「今月、というか今年は乱気の年になる」と。これもまた当たってる。乱気の年がどういう意味なのかは知らんけど、とにかく今までにないことが起きるんだろう。その通りだった。高校の同期と久しぶりに飲んでよった勢いで高校の時に好きだった娘に連絡しちゃったり。(酔いが覚めた後で見たらすごく恥ずかしかった)京都に帰る途中でキャリーバッグのキャスターが壊れるし。下宿先のインターホンが鳴らなくなるし。大学で一番の親友が俺が帰省している間に彼女作って童貞卒業してるし。バイト先の社員のおばさんに目つけられて冷たくあしらわれるし。そうかと思えば、予備校時代の友達の家にいたら急にテニサーの鍋パが始まって、そこでテニサーの人と一夜にして仲良くなったし。そういえば成人式はゴールデンウィークに延期になったし。

 まあ、いろいろあったわ。

 

 そんでね、恋愛の相談も少ししたんだけど「今年中に彼女ができる可能性は高いね」って言われたんだよ。ほんとか?期待よりも疑わしさが勝った。

 

しかし!可能性が出てきたのです!最近、詳しくは言わないが顔は知ってるけどそんなに話したこともない人に偶然キャンパスで会って、なぜかキャンパスの中庭で一緒に昼ごはんを食べたり、LINEを交換したり、最近の悩みとか家族のこととかを話す機会があった。

 

気付いたら好きになってしまった。大学に入ってこんなにピュアな恋したのは初めてだ。

 

ふと何かが引っかかるなと思って今年の」初詣で引いたおみくじを取り出してみる。運勢は末吉でそんなに良くはなかったけど、書いてあることは全部いいことだった。待ち人の欄を見ると

 

「来たる、驚くことあり」と

 

なるほど、彼女が待ち人か。俺が待ち望んでいた人なのかもしれない。 

 

占いとか、おみくじとかって当たるんだなぁって思ったよね。

 

 

期限という名の試練

 今日の昼の12時までが大学のゼミの応募締め切りだったんだけど、すっかり忘れてた。いや、忘れていたというよりは期限を確認していなかった。大学のお知らせ欄を見て時間を確認して大慌て。時計を見ると12時11分。最近で一番焦ったんじゃないかな。まだ間に合う、となぜか思った僕は急いで風のように自転車を走らせて大学のキャンパスへ。

 

 教務課の窓口に息を切らして到着すると、すぐさま

 

「あの、、、ゼミの応募が、、、今日の正午までだったんですけど、、、パソコンがうまく機能しなくて、、、間に合わなくて、、、」

 

と即席の言い訳を言った。優しそうな女性の職員が

 

「学生証見せてくださいね〜」

 

と言って奥へ引っ込んだのでほっと胸を撫で下ろした。しばらくすると、さっきの優しそうなお姉さんじゃなくて無愛想で怖そうな違う女の人が登場。鋭い目つき。萎縮する僕。

 

スマホでもやってみた?本当にパソコンの不具合なの?」

 

「はい、やって見たんですけど、うまくいかなくて、、、うちのwifiのせいかな、、、」

 

多分この人には僕が期限を忘れていたことがバレていると悟った。

 

「まあ、どっちにしろもうデータ締め切っちゃったから、もう無理です」

 

そう言われた僕はとぼとぼと教務窓口を後にしたのだった。もともと僕が期限を確認してなかったのがいけないんだけどさ。でももうちょっと同情してくれても良くない?そんなに冷たくあしらわなくても良くない?僕みたいないい加減な学生を毎日相手にしてるから同情なんてし飽きてるんだとは思うけど。

 

でも、もう終わったことは終わったことだ。教務の人の話を聞くと僕が出そうと思ってたゼミは倍率が5倍くらいらしいじゃないか。どうせ応募してても通らなかったさ。過ぎたことを悔やんでも仕方ないのです。

 

僕は誰かに迷惑のかかるかもしれないことに関しては絶対に落ち度がないように気をつけているんだけど、今回みたいにダメージが自分にしかこないような事柄に関してはいい加減になってしまう性格だ。この性格なんとかしたい。自分に甘いところが本当に大嫌い。

 

こんなちょっとした期限も守れないなら、死ぬまでにやりたいことなんて達成できないんじゃないかって思う。気づいたら命の期限切れてて、死んでました。なんてことがあってたまるかと思うのです。